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「外断熱と内断熱」どっちが良いの?
断熱工法で住宅の善し悪しは決まりません!間違った情報に踊らされないでください!

外断熱と内断熱

ここにきたあなたは断熱工法でお悩みでいらっしゃることと思います。インターネットでは互いの工法をけなしあっていて、どちらもそれぞれの工法を客観的に批評していません。


ここでは基本的なそれぞれの長所短所をお話しします。そして皆さんが断熱工法の迷路から少しでも解放されることを祈っています。


なお、木造住宅の断熱工法については外断熱ではなく外張り断熱、内断熱ではなく充填断熱、という言い方が正しいのですが、一般的に認知されている言い方で話をします。


外断熱は建物を構造材ごと断熱材で包み込むことで断熱性能を確保する工法です。


その長所としては

気密性能が確保しやすいこと
構造部材で生じる熱損失がないこと
床下空間・小屋裏空間も室内と同じなので利用しやすいこと

といった点が言われています。


短所としては

コストが高くなりやすいこと
外壁の施工に注意が必要であること

というようなことが挙げられます。


一方、内断熱は柱と柱の間などに断熱材を入れる方法袋入りのグラスウール断熱材を使った施工は広く、一般的に採用されています。


その長所としては

施工方法が容易であること
比較的コストが安いこと
断熱材の厚みがとりやすいので性能を高めやすいこと

が言えます。


短所としては

隙間のない施工がしにくく、壁内で結露する可能性があること
構造部材の部分で熱損失が起きること

ということが言われています。


さて、どちらの工法が優れているのでしょうか?


ずばり、結論をいいますと、どちらも一長一短があるのでどちらかが優れているとか、どちらかが間違っている、という性格のものではないという事です。


この、外断熱VS内断熱に関しては、インターネットや本、雑誌など、様々な情報が氾濫しており、中には一方を不当におとしめたり、都合の良いデータを採用して批判したりするものも多く、誤解や偏見が横行しています。


純粋に、断熱工法として見た時に、メリット、デメリットをよく理解したうえで、どちらを採用するかを決めるべきなのですが、「思い込み」や「感情論」だけでその良し悪しが論じられている気がします。


先にあげたそれぞれの短所についても、技術的に改善されているものもありますし、それらの特性をふまえた上で設計し、施工をすれば何の問題もありません。


「正しくて、確かな知識をもとに、丁寧で確実な施工をすること」が大切であって、事実、どちらの工法であっても快適に暮らしている方はいっぱいいらっしゃいます。


断熱工法で室内環境の快適性が決まるわけではありません。ましてや断熱工法でいい家になるかならないかが決まるわけではありません。


断熱性能は工法ではなく、使用する断熱材の性能で決まります。(もちろん、工法による特性は影響しますが、それはまた別の話とします)


断熱工法は通風や間取、日照、コスト、冷暖房設備をどうするか、などといった設計の中の一技術要素に過ぎないのです。


求める家造りによって必要な方法を選択すれば良いのであって、私たちとしては断熱工法を家造りの主体として論ずることに疑問を感じています。


どちらの工法であっても、それぞれの長所短所を十分に踏まえ、問題のない計画・施工をすることが一番大切なのではないでしょうか。


断熱工法に対して、私たちはそんな風に考えています。

| 06年10月12日