山大好き!
仲田のやっぱり木の家でしょ! 

スジカイの話―どれだけあれば大丈夫なの? 

博士とわとすんの「家づくりよろず研究所」

ここは家づくりについて日々いろいろな研究をしている家づくりよろず研究所。
通称「よろ研」と呼ばれるこの研究所では全国から家づくりの相談が寄せられている。
そんな相談に答え、いい家を造ることができるよう活動しているのが研究所の所長「はかせ」と助手の「わとすん」である。

なにやらはかせが机に向かってお仕事中・・・?

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「あ、はかせが珍しく机にむかっている!」



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「なにをそんなに驚いておるんだ!?」  


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「いや、いつもは寝てるかここにいないかどちらかなんで意外だなあ、と・・。」



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「わしを馬鹿にしとるだろう?」


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「・・・ソンナコトハアリマセンヨ」



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「・・・言葉が嘘くさいな。」


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「そんなことより何をしてるんです?」



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「一般のお客様向けに耐力壁についての解説をしようと思ってな。そのための資料を作っているのだ」


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「耐力壁ですか。そういえばいろんな方法がありますからね。」



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「うむ。もっとも一般的なものはスジカイかな。」


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「質問!スジカイって家1軒でどれくらい必要なんですか?」



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「なかなかいい質問だ。建築基準法という法律で決められているんだが、家の大きさ等で必要な量が変わってくるんだ。」 


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「具体的にはどう決められているんですか?」



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「地震の力に対する検討と風の力に対する検討をする必要があるんだ。地震の力に対する場合、床面積、建物の階数、屋根の構造によって変わってくる。」


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「重い屋根の場合はスジカイが多く必要になるんですよね。」



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「お、なかなか勉強しておるな。その通り。屋根が重いと建物が地震で受ける力も大きくなるからスジカイの量も多く必要になる。また階数が増えるとその分地震の時に大きな力がかかるので、平屋の場合と2階建ての場合では同じ1階部分であっても必要なスジカイの量も違ってくる。まあ当然だな。」


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「風の力に対する検討って何ですか?」



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「例えば、細長い家をイメージしてみるとわかりやすいと思うが、長い面の壁の面積は短い面と比べると風から受ける力が大きいのはわかるな?」


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「ええ。」



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「風の力というのは結構な強さがあって、その時に受ける力に対抗するための検討が必要なんだ。場合によってはさっき話した地震の力よりも大きな力を受けることがある。」



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「へー、以外ですね。地震の方がすごいと思っていました。」



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「そうだな、イメージとしてはそういう気もするが、風の力もバカにできん、と言うことだな。」


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「そうするとスジカイって言うのは何本、という具合に決まっているんではなくて家によって必要な量が違うと言うことですね。」



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「そう。例えば瓦屋根で1階部分が20坪の総2階の家の場合、地震の力に対する場合、厚さ4.5cmで幅9.0cmのスジカイが一つの方向で12本は必要になる。」


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「12本で大丈夫なんですか?」



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「この数字は法律で規定されたぎりぎりの数値だから違法ではないが、やはり余力を持たせるべきだろうね。例えば必要な量の1.2倍とか1.5倍とか。」


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「もっといっぱい入れた方がいいのではないですか?」



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「いや、いっぱいあればいいというものでもない。バランスが大切だし、間取りによってスジカイを入れることのできる壁も限られるからね。それにこれ以上に強くしようとするなら、スジカイではなく合板で家全体を包んでしまった方が効果的だろうね。まあ、こまかな話をすると長くなるのだが・・・。」


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「あ、長くなるなら待ってください。」



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「なんだ、せっかくノッてきたのに・・・。」


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「これからデートなんです。まだ聞きたいこともあるので続きは今度にしてください。」



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「なにー!デートだとう?」


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「じゃあ、これで・・・。」



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「ちょっとまった!どんな娘か教えてくれてもいいんじゃないかい?」


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「い、や、で、す。じゃあ、失礼しマース!」



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「あ、まて、もったいぶりやがって〜!」


・・・家づくりよりデートが大事なわとすん。どんな娘なんでしょうか?次回をお楽しみに!