「第22回大黒柱と出会う旅」イベントレポートです。
平成24年12月2日に開催された「我が家の大黒柱と出会う旅」の
イベントレポートをお届けします。
今回は樹齢100年程の東濃桧です。参加者は全国の工務店仲間のお客様もいらっしゃるので、全部で10組様ほどになりました。
体験参加の方もいらっしゃったので過去最高の参加者数になったかと思います。
皆様、期待と大きな木を前にしてワクワクしているご様子です。
参加者多数のため、選ぶ順番はくじ引きです。とはいえ、どの木も立派な木ばかりで、
大黒柱を選ぶくじには基本的に「はずれ」はないと感じます。
あるのは「ご縁」ですね。
今日ここで出会った木は100年も前から生きてきました。
その立派な木を、「今」家づくりに使えることに
感謝の気持ちがあるばかりです。
実際に木の前に立つと、木のてっぺんがどこまで伸びているのか見上げ、
ぱんぱんと優しくさわり、抱きついたり、と、参加した皆さんが
思い思いに全身で木を感じていらっしゃいます。
山で木を見るとその「存在感」は言葉ではうまく表現できません。
大きな木からはその迫力や存在感、圧倒されるような「気」を大きく感じます。
けれど普通の木からもただの「モノ」とは違う、同じような種類の生命力のような「気」を感じます。
気のせいとお笑いになる人もいるかもしれませんが、本当にそういう気持ちにさせてくれる力が木にはあると思います。だからこそ、多くの方が「木の家」に理由のないあこがれを抱くような気がします。
そんな木に感謝の気持ちを込めてお祈りと斧入れの儀式を済ませ、きこりさんに抜倒していただきました。
木が山肌に倒れた瞬間、ビリビリ、と地面から伝わる震動。
枝が折れる音。
今まであったところに気がなくなり、明かりが広がる景色。
それら全てのことは文字にしただけでは、なかなかお伝えしきれないですね。直接参加して欲しいと思うのは、まさにこの瞬間を感じて欲しいからなのです。
抜倒後は毎度恒例の年輪数え。
途中、細くて分かりにくいところもあったりするのですが、おおよそ100年程であることがわかりました。緻密な年輪のひとつひとつに100年の重みを感じずにはいられませんね。
ご家族があらたな「かぞく」と出会った記念の一コマはいつも感慨深いです。
そして同時に、この「かぞく」をちゃんと迎え入れる家づくりをするために私達の気持ちもより一層引き締まります。
今回は3組のご家族に選んでいただきました。実は皆様まだ正式なご契約をしていません。
このイベントに、お客様自身が大きな意味や価値を見出してくださったことに私達は本当に嬉しく思うのです。
これからも木が生きている場所まで行って木と出会い、自然の素材の良さを活かした家づくりの魅力をお伝えしていきたいと思います。
次回は来年の3月開催予定です。ご興味のある方はお気軽にお尋ね下さいね。