本物の構造材を求めて

今年も残りわずかになりました。
毎週月曜日のこのコーナーも 後 一回で
今年は終了です。 2年間 何とか続き ホッと しております。

12月6日 今年最後の 山で木を見て家を建てる イベントに
弊社のお客様 を 3家族様 ご案内をいたしました。
いつも 最後にイベントの感想を お話頂いています。

皆様の感想を編集していて 気付いたことが ひとつありました。
およそ樹齢100年という プレミアム檜を自らが選んで
実際に その木を 伐倒する現場に 立ち会い

長い間 生きてきた木に チェーンソーが入り
倒れる瞬間は 可哀そうだなという 又は 複雑な 気持ちになるそうです。

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弊社は 家の構造材は 地元の気候 風土で育った
地元の材料を使用することが ベストだと考えて
岐阜県産の 東濃檜を 使い続けてまいりました。
そして この材料がこの地方では本物の材料だと考えております。

この本物の材料を手に入れる為には 木を切り倒し
運搬し 乾燥させ 製材しなければなりません。
これまで私たちは柱 土台 梁 といった製品としての材料と触れあってきました。

そしてこの企画を通して 林業の大変さ 日本の山の現状 等 多くのことを知ることが出来ました。
以前に森林組合の方から 木には2度の人生があり 1度目は 木としての寿命を終えた時
2度目の始まりは 木の強みを活かして材料となるときであると

木は切り倒されても乾燥の条件がそろえば朽ちることなく逆に強度が増す 素材なのです。
特に檜にあっては 切り倒されてなお100年以上強度が増す 不思議な木なのです。

檜風呂は 水を浴槽に入れると 檜独特のとてもよい香りを発します。
これは 湿気を好む 腐朽菌 カビ菌 を寄せ付けないために檜が発する自然成分なのです。
既に浴槽という製品になって命は無いはずなのに 
そう考えると 私はこの檜は未だ生きていると思わざるをえません。

同じようにイベントにて お客様が選ばれた 檜を伐倒する際
根元にチェンソーが入ると あの檜の香りが周りに漂うのです。

木造で家造りを行う者にとっては 無垢材 集成材にかかわらず
やはり 自然界の命を頂いて つくらせていただくという気持ちが
大切であると強く感じました。

そして2度目の木の命を活かす為にも 切り倒した木材を
無駄のない用に使っていくことを考えていきたいと思います。