義務化に変わらない3。~ZERO ENERGY~

設計の西條です。

8/10のブログでお伝えした、ケース11のゼロエネの検証です。
ケース11は長期優良住宅の認定を受けていますが、ゼロエネの審査はしていません。
丁度、太陽光発電も載せるのでこの場で検証してみたいと思います。
今回も専門用語が多く出て見にくい内容になります。
興味があるが、これでは全く分からないという方は解説いたしますので西條まで問い合わせしてください。

まずは所管行政庁に長期優良住宅の認定を行った時点の書類から。
■外皮性能計算(詳細計算)■

UA値(外皮平均熱貫流率)は0.87の基準値に対して0.44なので十分な数値です。庇をきちんとつくり、夏の日差しを遮断し、冬の日差しを取り入れる計画をしているのにも関わらず、夏冬共に取得率は1.3です。これが前回触れた定数計算によるところです。

主には(自己適合宣言書による)窓と(庇を考慮した)日射熱取得率の見直しです。
前回、窓性能がガラス2種の分類で入力しましたが、窓構造を考慮した4種の分類にて行っています。
<シート4参照>
また、窓の上端から庇までの距離と窓設置面から庇の深さを全て計測し入力しています。
<シート5参照>
■再度入力し直したした外皮性能計算■

外皮性能計算シート2枚目
外皮性能計算シート3枚目
外皮性能計算シート4枚目
外皮性能計算シート5枚目
外皮性能計算シート6枚目
外皮性能計算シート7枚目
外皮性能計算シート8枚目
UA値は0.01のみ改善しました。
日射熱取得率はきちんと差が出ました。夏は1.0に抑えられ、冬は1.6まで改善しています。
この“僅かな改善”がゼロエネには大きく影響することを後に知ります。

文字通り、一次エネルギー消費量を算出します。
■一次エネルギー消費量計算■

一次エネルギー消費量計算2枚目
一次エネルギー消費量計算3枚目
余裕を持って達成していますが、ゼロエネに果たして届くのか。

■BELS 住宅の「ZEH」、「ゼロエネ相当」に関する表示についての一次エネルギー計算書■

4.44kwの太陽光発電(ソーラーフロンティア180w×24枚)で無事(ぎりぎり101%)、ゼロエネ相当の判定が出ました。
通常ゼロエネにするために5~6kwの太陽光発電を載せると聞くので少々心配しておりましたので、ほっとしました。
ここで先ほどの“僅かな改善”が脳裏をよぎりました。
実際に数値を入れ換えて計算をすると削減率が98%に落ち、ゼロエネ相当の判定は出ませんでした。
もし検証していなければ
暖房設備の一次エネルギー消費量が高いので、設備機器を選定の上、数値が改善できることも分かりました。

検証を終えて
太陽光発電は標準では載せていませんが、断熱性能は上記の家が標準仕様そのものです。
窓の大きさや方位、建物規模・階層で数値に大小は生じますが、快適に生活できる数値は出せると思います。

この家の構造と断熱が見える見学会を開催いたします。
ぜひご参加ください。