造作収納を共につくる。
来週末に迫った造作家具をテーマにした勉強会が開催されます。
その講師として指名を頂きました西條英貴です。
まだ枠に余裕がございますので、改めてご案内いたします。
準備を進めながら、過去を振り返るいい機会をいただいています。
造作収納にしても、置き家具にしても、収納計画には
経験が活かされていると感じています。
私自身の実体験、お客様とのやりとりから見る疑似体験を経て、
より使いやすく、よりシンプルに、より調和へ向かっていると思います。
設計士はアイデアを沢山持っていると思われがちですが、
お客様の言葉に反応していると言った方が正しいと思います。
確かに少しばかりアイデアを持っているかもしれません。
ただし、それが全てのお客様に通じるわけではありません。
むしろ、目の前のお客様にだけ認めていただければ良いものです。
それぞれのお客様には沢山のアイデアが詰まっています。
私が驚くようなことを言い出す人もいらっしゃいます。
それをうまくまとめることが私たち設計の仕事だとも思っています。
それを何とかしたい、まとめてみせる。と思う気持ちは人より強いかもしれません。
予想を上回る出来に直面したとき、お客様以上に喜んでしまう時があります。
やってはいけない自己満足です。はい、私の作品ではありません。
私が考えたというよりは、一緒につくりあげているという方がしっくり来ます。
少し戻りますが、お客様からアイデアをいただいています。
それは打合せ中のやりとりだけではありません。
見学会に見る風景として、造作収納を楽しみにしてくれているお客様がみえます。
それが気に入ると自宅のプランにも取り込もうとします。
自分の色にかえながら。現在のお客様から、未来のお客様へ。
オーナー様見学会でも見ることができます。
使いやすさにこだわっただけあります。そうなんです、私が使うわけではありませんから。
とにかく私より説明がうまい。そして、熱い。
その力説に私も「今度、そうやって伝えてみよう」と思うほどです。
以前にブログ等で紹介されている通り、
堀尾や加納や井出が言うようにそれぞれの理由から造作家具はつくられます。
耐震を気にしたり、寸法を調整するためだったり、風合いを揃えたかったり、
造作でないと応えられないからこそ、行っています。
私も設計として、言われたものをつくるだけではありません。
それをいかにうまくまとめるか、いかに美しくみせるかはこだわっています。
デザインありきではありませんが、使いやすくて美しいものは目指すべきです。
参加くださる方にお願いがあります。
是非、不満に思っていることや、難題になっていることがございましたら持ち込んでください。
一緒に考えましょう。解決の一歩は必ず踏みだします。
もちろん施工事例も沢山お見せいたしますのでお楽しみに。