いぶしとかぶと

設計の西條です。
今回は、いぶし瓦のお話。


先日、研修先で土岐市の丸新美濃瓦の代表取締役社長と
お話する機会がありました。

取引先ではありませんが、話を聞くと施工しているだけでなく、
瓦そのものをつくっているとのこと。

焼物が有名な地域ですが、岐阜で瓦をつくっているとは
恥ずかしながら知りませんでした。
地域的に、瓦はやはり三州瓦だというイメージが強くて。

内容に戻ると、特にいぶしに力を入れているとのこと。

いぶしで屋根の施工できれば、、、
見栄えも良いけれど、価格も良い。
というイメージがあるのでなかなか勧められるものでもありません。

社長曰く、
釉薬の瓦は50年。いぶしは200年。
重要文化財のほとんどは、いぶしを使っている。

確かに。
個人的に瓦は半永久的にと説明してきたので、
「なぜ?」ということに。

社長曰く、
釉薬と陶器の隙間に釉薬の細かなひび割れから
水分が浸透し、中に入ってしまったものは乾きにくい。
その繰り返しが寿命に影響すると。
その点、いぶしは表面が素地であるため、釉薬のような欠点がない。

なるほど。
実際50年で釉薬の瓦が悪くなるとは思えないですが
100年、200年と住み継がれる家を提案していく意味では
考えていかなくてはいけないことでにあると感じました。

その数日後、昨年いぶし瓦を葺いたお客様のところを
訪れた私は、まるで知っていたかのように、いぶしの良さを語っていました。

追伸:端午の節句

「端」は「初」という意味で、月初めの午の日を指したものだそうです。
午(ご)と五が通じることや五が重なることから、五月五日を重五、重午と呼び
この日に祭りをするようになったとのことです。

うちにも息子が二人いるので、節句飾りがある訳ですが
最近とても忙しくしていたので忘れていました。

息子から、「うちは飾らないの?」と聞かれ、
「あっ、ごめん。夜、飾っておくとおくから。」と返すと
一緒にやりたいとのことで、翌日朝6時の約束をしました。

仕事前に二人で、かぶとを飾りました。
息子のおかげで季節の行事ができました。
kabuto.jpg