自宅での経験。

昨日、次男の保育園の運動会の父兄クラス別対抗リレーにおいて
第一走者で気持ちは一番の走りでした。
一生懸命声援をくれた長男に「ごめん、勝てなかった!」と告げると
「しかも四位!」と一蹴。
園の小さなトラックのコーナーをうまく走れない、
子供の「瞬足」がうらやましい西條です。

さて、今日は材料の話です。
私自身、各材料(部材)にこだわりや思いがありますが、
中でも床材に大きな思いがあります。

ここ1年体重も増えて、重力に逆らえないため、常に触れているのが床です。
1年の多くを素足で過ごす私にとって、直に触れる床材は重要なこと。
出会った時に足元を見ないでくださいね。家での話です。

5年前に自宅を設計し、施工しました。
もちろん「還る家」を建てました。
いろいろな予算配分の中である選択をしました。
1階の無垢床にこだわったあまり、2階の床はお値打ちな合板フロアを使用しました。
当初は1階の床への満足感で
しょうがないという気持ちしかありませんでした。

ところがどうでしょう、日に日に体験を通じ思うことが出てきました。
「なぜ、2階も無垢を使わなかったのか?」

今や弊社のお客様は、迷うことなく
全てのフローリングを無垢材で仕上げています。
※ウレタンで全面をコーティングされた無垢材は
 弊社では無垢材として扱っておりません。

5年前考えもしなかったことを今考えます。
2階の床材は15坪分。
差額ににしてパイン材(自然塗料を含めて)で約7000円/坪。
約10万円の追加。
仮に10年固定金利2.0%の30年ローンで、
10万円の追加融資は月々の負担増はたったの369円。
これを考えればきりがないですが、
私のお小遣いでどうにでもなってしまう範囲です。

いずれは家に手を加えることになるでしょう。
その時、当然ですが10万円で何とかなるわけはありません。
ここだけの話ですが
床をリフォームするのは、他の壁や天井に比べ
非常に大きな手間とコストと問題が発生します。
(詳しくは打合せ時に聞いてください。)

深刻なのは、お金ではありません。
それより重要なのはそこに至るまでの時間と肌の感覚と記憶は
リセットできないことです。

では無垢の床は、何をしてくれるのか?


冬は表面の塗膜を持たない木は、本来持っているあたたかさを素直に伝えてくれる。

夏は踏み出した一歩目の右足の裏の湿気を瞬く間に吸収し、
三歩目のためにあげた右足の感覚はべたつきはなく、さらっとした心地よさを感じる。

1年を通して、一つと同じものがない木目の美しさに心地よさを感じる。

そして、長い年月をかけて、住まう人の体験と経年変化という味わいを
刻々と表情の深みにかえる。これも心地よいです。

くどいですが、10万円どころではない価値があります。