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『新築』と『リノベーション』のどちらがお得?

住み継いだ建物をお持ちで建替を検討した方が一度は考えたことがある『新築』と『リノベーション』。新築なら思い通りに…、コストを落とせるのであれば…、それぞれの事情があり、検討を重ね選択していくのですが、これから迎えられる方は悩まれることだと思います。資材高騰の昨今、コストへの関心は更に高まっています。実際にどのような違いがあるのでしょうか?どちらがお得なのでしょうか?下の表は『新築(建替)』と『リノベーション』の違いについて、8項目で比較した比較表です。今回のブログではこの8項目についてそれぞれの特徴を解説します!

コスト①(建築コスト)

もちろん『リノベーション』のほうがコストは抑えられます。
『リノベーション』は構造躯体を再利用できることが大きいです。計算に基づいて耐震補強していきます。ただ、外装・内装・断熱・設備と主だったところは『新築』と変わらない工事をしていくのでコストは変わりません。構造躯体分の金額差が総金額を抑えたり、こだわりに費やせるわけです。

コスト②(設計コスト)

確認申請等を伴わないものであれば、『リノベーション』がコストを抑えることができます。
プランニングにおいては『新築』および『リノベーション』ともに十分な検討を重ねるので変わりはありません。

コスト③(補助金)

内容にもよりますが、現在(2023年)は『リノベーション』が有利です。耐震・断熱・省エネ設備とワンランク上の性能を手に入れ、補助金を手に入れることも可能です。申請時期や予算の上限もありますので、有効に利用していただきたいと考えています。

コスト④(税金)

『リノベーション』のほうが節税です。
必ず『新築』は「住宅取得税」を納め、多くの場合『リノベーション』は「固定資産税」が据え置きとなります。増築した範囲においては「固定資産税」が加算されます。今後の税収を考えれば『リノベーション』の「固定資産税」も増額していくと思われます。

間取り

『新築』のほうは基準法を守る中で自由に進めることができます。
『リノベーション』は原則、既存の構造躯体を活かしながら行うので制限はあります。ただ、柱を移動したり構造補強しながら空間を広げたりすることはできるので、自由がないわけではありません。また、基準法を満たしていれば増築や減築も可能です。過去のケースでは『新築』が建蔽率制限により規模縮小になるケースや、造成の見直しによるコストアップ、建築許可要件の不具合などにより断念することもありました。相談の中で判断することをお勧めします。

工期

『リノベーション』のほうが短く工事を終えることができます。
構造躯体を残すだけに解体のタイミングと手順が重要となります。『新築』とは異なる工事の流れとなるため、実績のある会社で検討することをお勧めします。

性能

耐震を考えた場合は『新築』のほうが有利です。
『リノベーション』による耐震補強は実施しますが、架構(梁)の大きな変更は困難なためです。時に天井高への影響等が発生する分、不利と表現しました。実際には、そのあたりの影響はデザインで解決しています。また、地盤補強の有無を心配する人がいらっしゃいますが、そもそも不同沈下の対策のために耐震効果を比較することはできません。
断熱や気密については、仕様選定と施工技術で十分に補うことができるので大差はありません。

愛着

こちらは個々のお客様により異なります。
愛着がありつつも『新築』で進めたり、愛着が強くなくても『リノベーション』することもあります。私たちができるのは、お客様が納得できる形に進むお手伝いをすること。その上で愛着が強いのであれば、それを活かす術を考えること。過去には、使いこんだ「柱」、「框」や「欄間」を次なる建物で採用したケースがあります。

まとめ

上記の比較だけでは、おそらく答えを導き出せません。制限のあるコストの中でお客様が何を大事に考えて、どんな家づくりを実践していくのかで答えが定まります。本当に悩んでいるのなら、どちらも対応している工務店で話をして整理をしていくことが大事だと思います。
仲建設では、木造の『新築』と各種構造の『リノベーション』の設計および施工が可能です。ぜひ、ご相談ください。